ここ数ヶ月作り続けてきたトムキャットも、ようやく落ち着きを見せてきた。来週にはオンラインストアで数量限定での販売が出来そうで、一安心である。どうにか梅雨に間に合ってくれたのが嬉しい限り。

トムキャットを作る段階で既に計画にあった”ヘルキャット”の製作にもようやく着手出来た。

大型を狙う際、自分の釣りには必ず必要になるプラグ。それは程良い調子のシンキングミノー。派手に動かず、フォールは水平。早過ぎず遅過ぎずのカウントに少しの引き抵抗。細身であって、トゥィッチにはヒラ打つ様な、、、そんなシンキングミノー。少し早い流れや、大きな流れ込み等、飛距離を必要とする際にも役に立つ。
トムキャットが渓流プラグであれば、ヘルキャットは本流プラグと言ったところだろうか。もちろん想像などでは無く、トムキャットもヘルキャットも自身の経験した釣りから生まれたものに間違い無い。自分の場合であれば、この2つのプラグは、使う竿もリールも異なる。トムキャットは、ベイトフィネスやスピニングのウルトラライト、グラスなどと相性が良いだろうし、ヘルキャットは本流寄りの渓流には少々大袈裟なタックルの方が扱いやすい。

これは去年の釣果ではあるが、ここまでのタックルは動き回るのに少々大変であり、今はもう使っていない。そして理想に近いのがこのNS90であったのだが、90という大きさも少々大袈裟かつ、魚を選ぶ場合がある。いや、魚が選ぶと言った方が良いのかもしれない。チェイスするにも、食いつかない。プラグサイズを落とした瞬間にバイトしてくる。よくある話しではあるが、やはり丁度イイというものはどの世界にもあるのかもしれない。

もちろん今年もNS90は大活躍中である。このプラグは同じチームに属する先輩にお願いして塗って頂いた特別カラー。こういったプラグで釣れた魚はより一層ありがたみを感じてしまう。NFももちろん使うのだが、NSでないと出せない魚は必ずいる。そして前にも書いたが今年は前年とかなり状況が変わってしまったので、開拓する際にもシンキングの存在は必ず必要になるのである。NF、NSに言える事は飛距離と引き換えに”音”を出してしまう事。重心移動が搭載されているインジェクションミノーは必ずこの部分にぶつかる。いくらマグネットを搭載しているとはいえ、この”音”が重要になる場面は度々ある気がしている。もしかしたら、単純に音ではなくバルサの艶かしい動きが魚を誘っているのかもしれないが、そうであったとしてもバルサのシンキングミノーには、それにしかなし得ない利点がある事に変わりは無い。
まだまだしばらく時間がかかるとは思うが、今年も楽しめそうである事は間違いなさそうだ。