かねてより作っていた木片。ヘルキャット。8cm程度のシンキングミノーである。前にも書いたが、大型を狙う際に自分の釣りに必要なパーツであるレンジ攻略用の木片である。
実はトムキャットより随分昔から頭の中にあったのだが、時期やタックルを選ぶ為、確信に到るまでに少し時間がかかると思っていた。
しかし、自然の摂理とは恐ろしいもので、こちらから狙って近付かなくとも、タイミングさえ合えば向こうから来るのだと実感した次第である。



おおよそのプロトが出来上がり、テストを兼ねての釣行にて。


渓流でも中本流でも、キッチリ魚を連れてきてくれた。

もう少し手を加える必要があるものの、尺上に対しての効果は十分過ぎる結果にコチラが驚かされた。
そしてこの釣果により、トラウト用最後のプラグである、”ベアキャット”の形もおおよそ決まりつつある。
鼠が作る猫の木片。トムキャット、ヘルキャット、ベアキャット。三兄弟にして鱒釣りを楽しむ要素を大まかに振り分けた3つのプラグ。全てが揃ったら、またひとつづつ深く話したいが、今はまだ渓流、中本流、本流とだけ。
本日無事に、最初のロット分のトムキャットが販売まで辿り着いたのだが、ものの30分でSOLDOUTしてしまったのは、嬉しい反面焦りでもある。ふざけたキーホルダーがついに世に送り出されると思うと、嬉し恥ずかしい気持ちでいっぱいだ。



釣具メーカーでは無いので、安定した供給はかなり難しい。再販はいつですかという問い合わせは非常に嬉しいのではあるが、片手間でやっているのでホイホイ簡単には出来ない。
やればやるほどに思う事は、世の中にあるハンドメイドバルサのプラグは本当に手間暇かかっていて、釣具というよりは芸術作品だと思う。ソレらに比べれば、トムキャットはヒドイものだ。笑。だからキーホルダーなのであるが。
なんでもそうだが、作り手の気持ちをいちいち考える人はそう多くは無い。どう使うか、どう思うかは、使い手次第である。
インスタグラムの投稿にトムキャットや製造工程を載せないのは、その為だ。
※ストーリーには載せているが、ストーリーは暇つぶしだと思っている。
一生懸命つくりました、よろしくお願いします。では、思い切って攻めきれない。
使い手が思うままに使って楽しんでもらいたい。良いか悪いかは、どうでもいい。楽しいか、楽しく無いかの方がかなり重要だと思うから。