先にことわりを言っておきますが、あくまでも個人的な意見ですのであしからず。
ベイトリールの話しです。以前スピニングのロッドやリールの事は書いたと思うのですが、その時にベイトはまたいつかと書いていたので、ベイトリールの事を書いておきたいと思います。まず最初に、ベイトリールの釣りとは何か?を自分なりに考えてみた結果。
完全なる遊びという答えに辿り着きました。笑。釣り自体、人によっては娯楽と捉えれる事だと思いますが、ルアーフィッシングにおいて、ベイトリールの釣りは”遊び”の分類だと思います。
ベイトリールも様々な釣り用や、釣り方、種類、サイズとあります。主に自分はシーバスフィッシングと、トラウトフィッシングが軸になっているため、その釣りに関しての話です。
シーバス用に関して、大きいスプールのものや、丸型、ロープロ系、オールド等、色々使ってみました。主にPEラインを使うので細糸、太糸とバラバラに使ってみた結果、ビックベイトと特殊な小場所以外は、スピニングリールに分がある事が判明。当たり前と言えばそこまでなのですが、使用したリールは以下のとおり。
モアザンpesv、Z2020、スティーズATW、18リョウガ1016HL、1520HL、カルカッタコンクエスト300、カルカッタコンクエストDC201HG、18エクスセンスDC、スコーピオンMGL、アンバサダー5001C、5501C、5501CA、アブレボビースト41L、41HSL、アブレボビックシューターコンパクト、アブレボALC/IB7。
トラウトに使用したリールは以下のとおり。
アンバサダー2601c、5501cs、カルカッタコンクエストBFS、カルカッタコンクエストDC101HG、ミリオネアCTSV。
今現在、所有しているベイトリールはこのうち二台だけです。
アブレボビースト41Lと、ミリオネアCTSV。
何が言いたいのかと言うと、現時点でトラウトのベイトリールは、ミリオネアCTSV一択です。レボビースト41Lは、ビックベイト専用機。シーバスに関しては、完全にスピニングに切り替えてしまったので、それは好みの話。トラウトも同じ事が言えるのですが、ミリオネアCTSV。このリールの話がしたくてしたくて。


前置きが長くなり過ぎましたが、今回はこのリールの話しです。アブガルシアのアンバサダー2601Cから始まった自身のトラウトベイト経歴は、フィネスというジャンルからのスタートでした。2gや重くても4gのルアーを的確にキャストする為に、それはそれはキャストの練習に明け暮れたのですが。※詳しくはインスタのストーリーアーカイブに残しています。スプールを軽量の物にしたり、ギアを変えたり、ベアリングやオイル、グリスを研究したりと、かなり勉強になりました。後にカルカッタコンクエストBFSに出会った時には、衝撃を受けました。巻き心地の良さ、キャストのしやすさ。ベイトフィネス機に置いて、コレに勝る物は他に無いと。ただひとつ、”ベイトフィネス機”においては。渓流でのベイトフィネスには、まさにうってつけのリールだと感じました。しかし自身のトラウトフィッシングは、渓流だけでは無いのです。中本流や、本流にも行きますので、その都度タックルを持ち直す必要がある。とくにそういったフィールドに行く際は、ラインのポンド数も、ルアーの重さも上がります。相手にする魚が変われば、強さが変わるのは当然。しかしながら、ロッドの長さを変えるほどの事では無かったのです。渓流のおよそ倍ほどの川幅と流速。そうなると細糸では頼りなく、ラインキャパも欲しい所。予行練習も兼ねて、カルカッタコンクエストBFSでシーバス釣行も試みました。

結果は十分だったのですが、やはりラインの強さとキャパが欲しい所。0.8号のPEを50mほどしか巻いていなかったので、不安のよぎる釣り方でした。そこで思いついたのがカルカッタコンクエストDC101HG。
確かにトラウトに丁度良さげで、糸巻き量も問題なく、この上無く文句の無い完璧なリールだと思いました。発売を心待ちにし、届いた次の日にはフィールドで投げていました。

期待し過ぎだったんです。バックラッシュやサミングといった釣り人の不安要素をなぎ払った分、常にブレーキがかかっている感覚に陥ってしまいました。ゼロが欲しい。というか、むしろバックラッシュしたい。そこから自分の振り幅で調整したかったんです。人間とは実に自由でわがままな生き物です。十分過ぎる物を渡されると、不自由を求め始める。普通であれば、それで良かった。しかしなぜだかここにきて、ロープロ機への期待が頭をよぎったのです。アルファスというダイワのロープロ機があります。それを使ってみたくて仕方なくなった。いざ釣具屋さんに向かうと、先週まであったはずのソレは売り切れていました。その横にこのミリオネアCTが置いてあったのです。物は試しと思い、買って帰り早速糸を巻いて軽い気持ちで庭でキャストしてみると、衝撃を受けました。
ミリオネアCT SVのCT。ソレはコンパクトでタフというコンセプト。PEの1号を150m巻いたそのスプールは、非常に小さい物で今までの考え方で考えると、軽量プラグが投げれるとは思えない。フィネススプールは大概の物が薄型で軽量化されていて、なんなら肉抜きまでされている。もちろん太糸は巻けるはずもなく、強度的にもこれ以上はやめて下さいと注意書きまであるほどです。それなのにミリオネアCTはいざ振ってみると今まで通りのプラグが難なく投げられました。不思議に思い、一日中様々なプラグを投げ倒し、翌日フィールドに持ち込んで実釣してみて更に確信へと変わります。ミリオネアCTSVは、渓流ベイトフィネスも、本流ベイトでも使用可能なんだと。自分のトラウトスタイルには、もってこいの機種だったわけです。
ここまで散々書いておきながらなんですが、実際スタイルは人それぞれだし、道具は好きな物を使えばイイと思います。フィネスしかやらない人には興味の無い話ですし。
ただ、子供の頃バス釣りをしていた時に夢見たリールはもう存在するんだなと。技術は進歩して今は未来だったんですね。道具がこれほど進化しているのに、人も魚も進化はしない。面白い事です。