破裂音と共に割れる水面。驚いたのは心臓だけじゃなかった。
散々ワームの釣りをして1匹へも辿り着けず終わったその釣りから学んだ事。それは、ナイトゲームにおいて表層を舐める様に攻めるという事。
ジグヘッドワームのみで挑んだ釣りは、絶対に表層を攻める事が出来なかった。ナイトゲームでの表層の大切さに気付かされた反面、今まで出した事の無かったナイトトップへの憧れは、確信へと変わった経験にもなった。何度思った事だろうか。今水面を漂うようにトレース出来たら、今の捕食音は獲れていたのかもしれないと。
その後幾度となく挑んだナイトトップゲーム。人は自分の経験からしか確信へと繋ぐ事が出来ない。どれだけ人の話しや経験を聞こうが、それが釣果へ直結する事は難しいのである。何年も前からナイトでのトップゲームには憧れてきたものの、自分には向いていないとか、無理だと折れ続けてきた。



その夢は昨夜こそ叶った。
なぜトップに、表層に拘り続ける人達がいるのか?ソレがこの一撃で一気に理解出来てしまう程の、素晴らしいバイトシーンとファイトを堪能出来た。シーバスらしい鱸サイズが食ってきてくれた事で、ミリオネアのシーバスフィッシングも自分の中で一気に確信へと変貌を遂げてくれた。まさに最高の夜の最高の一尾だった訳だ。

PEラインとの相性も良く、カーボンドラグをドライにして、フェルト部分にはIOSファクトリーのデカクマを塗り込んである。しっかり止めれて、それでいてじっくりやりとりが出来た。マグシールドが無い為にメンテナンスが自分で管理できながら、主要のパーツは予備を含めSLPから注文出来た。長く付き合えて、小型で強くて、楽しいリール。
純粋に嬉しい気持ちにさせてくれる魚が遊んでくれた。
これだから、シーバス釣りは最高なのである。