ベイトリール遍歴。

今回は、ベイトリールについて。

以前スピニングリールについて書いた時に、ベイトリールの話しはまたいつかとなっていたので、このタイミングで書き残しておきたいと思う。

自分のベイトシーバスへの第一歩は、モアザンPESVが入り口だった。

まだ鱸釣りの右も左もわからない内に、最初に手にしたタックルがこのセットだった。

当時はたしか、サブ機としてベイトタックルを導入した程度で、深く考えていたか?ときかれればそれはNOだ。

もともとバス釣りは中学生の頃からベイトでやっていた事、トラウトの釣りはその延長から始めていた事から、ベイトタックルへの抵抗は全くない所からのスタートだった。

鱸釣りにのめり込んでいく内に、昭和後期や平成初期の釣りに憧れを抱き始めた。それと同時に、最新技術の道具にも興味を持つ事となる。

ベイトシーバスに至っては、色々と試したい事があった。右巻き、左巻き、ギア比に、丸型、ロープロと。なぜそこまで色々試してみたかは、今になって気がついた事が多々ある。

色々と模索しながら、色々な情報で色々なタックルを使用した。そして、それは同時にオールドタックルへの憧れも強めていった。

やがてそれは、丸型リールと現行リールの関係性へとシフトチェンジしていった。

なぜそこまで色々試してみたのか?

それは、夜の鱸釣りで、PEラインを使用するという事が未体験だった事と、今の自分の釣りのような、”プラグ”と、”やりたい釣り”が絞れていなかった事が大きく関係していたように今は思う。

結果として、トラウトの方は現行の丸型に落ち着き、鱸釣りの方は現行のロープロ機に落ち着いた。

オールドタックルは、どこかノスタルジックでソレがイイ所だったりする。でもそれは、メンテナンスも含めてある意味繊細な釣りにも直結しているようにも見える。ズボラな自分には合わない。というか背伸びをしている感じが否めなかった。

現行機に落ち着いたのには、1つ訳がある。

それはスプールの好みだ。

ここからは、かなりマニアックな話しになっていく訳だが、せっかくなので書き残しておこうと思う。またいつか考え方が変わった際に見直す為にも。笑。

ベイトリールのブレーキには種類がある。知っての通り、シマノ推奨の所謂遠心ブレーキと、ダイワ推奨のマグネットブレーキ。アブガルシアの現行機なんかは、そのどちらをものせたハイブリッドシステム。簡単に言えばそんな所だろうか。

トラウトに使用した五十鈴リール。自分の場合、全てはここから始まったように思う。現行機でありながらオールドテイストのBCシリーズを使用していたのだが、面白い事にアベイル社よりカスタムパーツが多数販売されている。それらを組み込む事で、ベイトフィネス使用の現行リールを組み上げる事が可能になる。そこでまず当たる壁は、シャロースプールとブレーキ設定だ。

かなりのライトプラグを使用する事から、初めはキャストの練習から始まった。やがて、のめり込み、やっていくうちに先にも書いたがオールドタックル思考へと変換された脳が求めたのはアブの2601C。ここが分岐点になる。コレに関して言えば、パーツが豊富に存在する事もあり、ブレーキタイプの選択が可能になったのだ。五十鈴リールのブレーキシステムは、スプールに組み込まれた遠心ブレーキシステム。ブレーキシューのオンオフや、種類の選択はあるものの、遠心には変わり無い。2601Cは遠心ブレーキもつけられるし、マグネットブレーキもつけられる。しかしそれは、構造上、どちらかの選択になる。遠心パーツか、マグネットパーツかを、スプールのサイドにセットする仕組みだ。渓流に関して言えば、手元が非常に濡れる為、正直言ってマグネットの方が自分は安定性を感じざるを得なかった。

それを元に、アブの5501、5001の中にアベイル社のマグネットブレーキシステムを導入する事になる。コレの作りがまた面白い。サイドカップ側にマグネットシステムを仕込むのだが、その調整は六角レンチでネジをミリ単位で伸ばして、スプールまでの幅を攻めるというシステム。これはある程度投げるルアーの重さが絞られていれば、かなりドンズバで使いやすいシステムを構築出来る事を知る事になった。

そして気になるのは現行機であるロープロタイプ。これはずばりリールの高さだと思った。丸型に対して、その体高がかなり落とせる。それはすなわちパーミングへと繋がる。握りの話しだ。手の形、大きさに合うリールは疲れない。そしてロープロ機には大抵の場合、最新技術が組み込まれる。ギアであったりボールベアリングにクラッチシステム。まるで国産機の自動車のボンネットの中の様に、所狭しと技術が組み込まれている印象のロープロ機。

緻密な設計により、強度もさることながらスプールの大きさも多種多様。そしてそのスプールにこそ技術が仕込まれるのが現行機の面白さかもしれない。好みの問題でもあるが、マグネットブレーキシステムが好みの自分からすれば、ダイワのマグフォースに辿り着くのは当然の流れ。シマノであればコレがブレーキシューの話しの部分。ズボラな自分は現場でサイドカップを開け閉めする事より、ダイヤルのみでの操作性に惹かれていった。

ダイワのリールの場合は、このスプールサイドのインダクトローターがキャストのチカラと共に出入りして、初速スピードを押さえ込み、後半の伸びに対しても追従してブレーキをかけていく。面白い事に、このスプールには種類とサイズが沢山ある。これはメーカーさんが本当に凄いなと思う部分である。

飛距離で考えると、キャストの練習をして、シビアなブレーキ設定を見つけ出し、ゼロ設定に近い位置で投げる事が1番なのだろうとは思うが、正直言ってその釣りをするのであればナイトゲームではスピニングに分があり過ぎる。

ベイトリールを使用する釣りにもいくつか種類がある。単純にスピニングと同等の釣りを視野に入れた釣り、ビックベイトやジャイアントベイトを投げる為の釣り、急速な流れやストラクチャーから引き剥がす為の太糸の釣り。

スピニングと同等のジャンルについては、キャストアキュラシーを追い詰めたものが考えられるが、日中や明るい場所が最低条件にも思える。実際渓流釣りの場合は、日中である為にソレが成立させられている。

ビックベイトやジャイアントベイト系は、道具とプラグをかなり選ぶと思う。ウエイトのあるプラグを放り投げる訳である為、それなりのロッドとリールが必要になると思うからだ。

そして今の自分のスタイルでもある、太糸の釣り。コレは太糸が使える事と、流れやストラクチャーから強引に引き剥がせるという部分が醍醐味のように聞こえるが、自分の場合はそこまで考えてはいなく、ただ単純にカッコがイイという事と、太糸といってもPEの2号が使える事が1番の目的でもある。ナイトゲームの為ゆっくり巻きたいから、ギア比は高くなくて良く、コンパクトで使いやすい。PEの2号をゆっくり巻くというのは、スピニングで考えるとまぁまぁヘヴィなタックルバランスになると思う。その点ベイトリールは、コンパクトに収める事が出来る。飛距離こそ望めないものの、面白さはそこでは無いので、全く問題は無い。

さらにダイワのTWSがPEの2号クラスには、物凄く役に立つ。そして何度も言うようだが、マグネットブレーキシステム。

これらの面から考えて今のタックルシステムに辿りついた訳なのだが、ヨルマルハンティングはもう30年以上も前に構築されていたと考えると、ゾっとする。

それにしても鱸釣りは、どこまでも楽しい。