暦と時間とタイドと。

気付いたら今年も鮎を追いかけている始末。

ある一定のサイクルで自然は動き、そのリズムは暦やタイドの様な所謂人が作ったタイミングとは少し違った時計の中で動いている様に感じる。

おそらく長くやっている人は、景色や肌で感じる何かを基準にソレを感じ取る事が出来るのだと思うが、真剣に鮎を追いかけてまだ数年の自分は目に見える情報からしかソノ動きを追えていないという事が今年は理解出来た。笑。

経験値。これ以上でもこれ以下でもない。

年齢でも無ければ、釣りのキャリアでも無く、そのフィールドにどれほど足を運んだか?という事なのだろうと痛感する。

カレンダーと、潮位グラフと、昨年までの自分の釣果とを照らし合わせながら、夜中に空を見上げて月の満ち欠けや明るさを頭に叩き込む。

藪を越え、瀬を渡り今年も鮎とソレを追う者達を追う。

楽しい季節は自分の人生が終わるまでに、あと何度経験値を積む事が出来るのだろうか?

出来る時に、出来る事はやっておきたいものである。